あなたはお金持ちになりたいですか？
このキーワードに1mmでも反応した方はこの本を読むのにぴったりの人だと思います。
今回はお金持ちになりたいと思っている人なら読んだ方がいい本、むしろ読まないと人生損しながら生き続けることになるかも。。といった本を今回紹介します。
本のタイトルもそのまま『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』です。
著者は「橘玲（たちばなあきら）」さんです。
2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が30万部を超えるベストセラーに。06年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞。
Amazonの紹介ページより抜粋
より深く知りたい方は、著者本人のWebサイトで紹介がありますのでそちらを参照ください。
書籍の紹介
さて、もう一度あなたはお金持ちになりたいですか？
もちろん誰もが「YES」という答えでしょうが、続いてはこんな質問です。
どうやったらお金持ちになれるか知ってますか？
さてどうでしょうか。この問いに答えられる人は少ないのではないでしょうか。。
「おいおい。知ってたらすでにお金持ちになってるよ！」といった声が聞こえて来そうです(笑)
そんな「お金持ちになるためには何をすればいいのか？」といった疑問に対して、具体的な方法を教えてくれるそんな一冊になっています。
もともと2002年12月に発刊された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』の改訂版です。※これ以降『黄金の羽根』と呼びます。
2002年に書いた内容を著者自身が振り返って評価（答え合わせ）をしているのでとても面白い内容になってます。
この『黄金の羽根』は30万部を超えるベストセラーで、本の中にも書かれているのですが、ベストセラーになった理由は、お金持ちになるための本として有名な『金持ち父さん貧乏父さん』が先にミリオンセラーになったからだそうです。
この本の構成は4つのパートに分かれており、パートごと数項目ずつ必要な知識が書かれています。
4つのPARTのタイトル
- 「黄金の羽根」ができるまで
- 人生を最適設計する資産運用の知識
- 人生を最適設計するマイクロ法人の知識
- 人生を最適設計する働き方
この各項目の内容を理解した上で、それらを実際に実践していく。
その先に、お金持ちへの道が開かれていきます。
もともと、2002年に出版された本なので、本書では現在の状況と異なるところ解説してくれているため、ところどころ図や表を用いて分かりやすく説明してくれます。
さらに具体的な方法を交えながら、内容の理解を一段と深めてくれます。
が、やはり税金の話しや不動産、投資などの話しが出てくるため、理解するには大変な労力を必要とします。
ただ、その大変さを乗り越えてこそが、お金持ちになるための道なのだと自然と思えてきます。
ですので、自分としてはまずFP3級程度のお金に関する基礎知識を取得してから『黄金の羽根』を読むことで、理解度が進みお金持ちへのステップアップになるでしょう。
基本的には実践の書でありますが、読んでいる人の中には「このやり方はどうなんだろうか？」と思う内容もやはりありますが、著者もその疑問には「思想信条の問題ですから、不快な思いをされたなら申し訳ないと謝罪するほかありません」と認識されているようです。
ですので、実践するかしないかは読まれた方の判断にお任せするしかありません。
【要約】3つのポイント
『黄金の羽根』で自分が特に気になった点を要約して説明します。
- 黄金の羽根の拾い方は制度のゆがみをどうやって探すか
- お金持ちになる方程式
- 「個人」と「法人」の使い分け
黄金の羽根の拾い方は制度のゆがみである
まず一つ目のポイントです。これは3つの中で自分が一番伝えたいところです。
「黄金の羽根の拾い方は制度のゆがみをどうやって探すか」です。
これはどういうことかというと、本書では「黄金の羽根」とは次のように定義されています。
これだけだとわかりずらいので本書では2002年のFIFAワールドカップのチケットを例に次のような内容で説明されています。
日韓共催のワールドカップのチケットが日本国内で人気が沸騰し、1枚7000円のものがオークションで20万円で売られていてチケットを手にできない人がいた。
しかしその一方で、ほぼ全試合のチケットを手にして全国の会場を転々として感染している家族もいました。
なぜこのようなことができたのか？その理由は簡単で海外販売分のチケットが大量に売れ残っていたからです。
売れ残った海外分のチケットを購入する方法は簡単で、インターネットでFIFAのチケット販売サイトにアクセスして購入するだけです。
ですが、海外販売分のチケット購入するには条件がありました。
それは日本国居住者以外である必要がありました。P34～35一部抜粋
さて、あなたならどうしますか？
これらを回避するためには次のような方法がありました。
- 海外に住む知り合いに頼んで購入してもらう
- お金を払って業者に依頼する（メールドロップ・サービスというらしい）
ちなみにこれらの必要な情報は万人に公開されていたので、ここで重要なことは
まず第一に「知っていたか？」
次に「知っていたなら日本国居住者の制限をどう回避するか？」
を考える必要があります。
この考える力こそが制度のゆがみを見つけて”幸運”を手に入れるための武器になると思います。
お金持ちになる方程式
続いて2つ目の気になったポイントです。
これは、最近流行っている「FIRE（ファイア：Financial Independence, Retire Early）」でも紹介されている内容ですが、結構昔からあったんだなということを知りました。
お金持ちになるための方程式は次のようになります。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
これをみてきっとこう思った人も多いのではないでしょうか？
「なるほどぉ～。って知ってますけど？？」
安心してください。これらをどうすればいいのかといった方法についても書かれています。
一部を簡単にまとめて紹介します。
収入を増やす
まずは「収入を増やす」で本書の中で紹介されていた中の一つで、面白い考えだなと思ったのが収入を増やすには「働き手を増やすこと」という考え方です。
言われてみれば当たり前じゃん。って思うことですが、一人よりも結婚して二人で働いた方が収入が増えます！！という単純な話しです。
あと、自分なら収入を増やすならどうするかなと思った時に一番最初に浮かぶのはやっぱり副業ですね。
まぁありきたりですが、ブログ/アフィリエイトであったり、最近だとせどりやココナラで自分の技術を売るなど今の時代だと何でもできそうですね。
これも一種の働き手を増やすになるかなぁ。と思います。
支出を減らす
お金持ちになるための方程式にもあるように、収入より支出の方が上回っていてはお金持ちにはなれません。
そのため、支出を減らすために次の項目を第一にカットしましょう。
- 住宅コスト
- 生命保険
住宅は毎月支払うコストとしては一番大きいはずです。これを減額することができればキャッシュフローは劇的に改善することができます。
続いてカットするのは生命保険です。
自分も保険はよくわからなかったので、何となく入っていたのですが、もう一度保険内容を見直して本当に必要なのかを検討した結果、すべて解約しました。
もし、あなたも何となくで保険に入っている場合は本当に必要であるのかを一度見直した方がいいかと思います。
ちなみに生命保険の保険金額を算出する場合の考え方としては、「総財産（収入）ー必要な生活費」でもし足りなかったらその分だけ保険金で補うようにしましょう。
以下のサイトが参考になるかと思います。※楽天保険を推奨はしていません。
運用利回りを上げる
最後に運用利回りを上げるための考えとして、本書で面白いと思ったのは「他人への投資と自分への投資を天秤にかけよう」という考え方です。
これは何かという世間一般的にいわれている投資とは「株式や債券、不動産」などの他人（商品）に対する投資ですが、意外にも自分への投資をした方が利回りがいい場合もあります。
どういうことかというと、例えば年利3%の投資商品があるとします。
この場合「100万円」投資した場合のリターンは「3万円」ですよね。
ですが、もしこの100万円の内10万円を自己投資することによって、自分のスキルを上げて転職することで、年収が50万円アップしたとします。
するとどうでしょう「100-10+50」でリターンは「40万円」です。この場合自分に投資したほうが利回りがいいですよね？
というように、投資の初期の段階において「まとまったお金が少ないかつスキルがない場合」は株式投資に回すよりも先に自分へ投資をして年収を上げてからの方が効率がいい場合もあります。
あと、本書では投資についての様々な見解（不動産を買ったら、資産運用はおしまいや長期投資は成功するとはかぎらない）などが書かれています。
「個人」と「法人」の使い分け
最後のポイントは「個人」と「法人」の使い分けです。
「ん？どういう意味？」と思われるかもしれませんので、簡単に説明します。
記事の最初のポイントで「黄金の羽根の拾い方は制度のゆがみである。考える力こそが”幸運”を手に入れるための大きな武器だ」という話しがありましたね。
多分読まれてる大半の人はこう思ったことでしょう。
「簡単に言うけど、制度のゆがみを考えるのって難しくない？」
はい。その通りです。難しいです。
ですが、この「個人」と「法人」を使い分けることで誰でも制度のゆがみを利用することができるのです！
じゃあ、個人と法人を使い分けるということは具体的にどういうことなのかというと、「自営業者になってその事業を法人化して効率的に税金をコントロールしなさい」ということです。
ちなみに、『黄金の羽根』の中で法人化した自営業者のことを「マイクロ法人」と呼んでいます。
この国（日本）の仕組みでは、サラリーマンという職種は税金（所得税、住民税、社会保険料など）一切コントロールできませんが、個人事業主や法人はコントロールすることが可能です。
※コントロールとは「脱税」ではなく「節税」です。
その歪みを利用することによりお金持ちになるという仕組みです。
「じゃあ、実際にどうするの？」という問いの答えについては本書を確認してみてください。
【実践】すぐにできる実践ポイント
すぐにできる実践ポイントとしては次のように思います。
- 普段のニュースの中で起こっている問題の抜け道を考えてみる
- 家賃の見直し（引っ越しの検討）や保険の内容について見直してみる
- 法人化できるように副業を始めてみる
ひと言まとめ
最後にひと言まとめです。
これに尽きます。
書籍情報
【書籍名】新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ
【著者名】橘 玲
【出版社 】: 幻冬舎; 新版 (2017/8/4)
【こんな人におすすめ】お金持ちになる方法を知りたい時
【キーワード】黄金の羽根、マイクロ法人、税金
【頁 数】418ページ
【目 次】
Prologue 1995-2014
0 「黄金の羽根」ができるまで
PART1 人生を最適設計する資産運用の知識
1 世界に一つしかないお金持ちの方程式
2 誰も知らない資産運用の常識
3 不動産の呪縛を解き放つ法則
4 生命保険は損をすることに意味がある
5 見えない「貧困化」が拡がっている
PART2 人生を最適設計するマイクロ法人の知識
6 国家に惜しみなく奪われるひとびと
7 「個人」と「法人」、ふたつの人格を使いこなす
8 マイクロ法人で人生が変わる
9 不可能を可能にする奇跡のファイナンス
10 税金について知りたいほんとうのこと
11 税務調査の裏と表
PART3 人生を最適設計する働き方
12 クリエイティブクラスとマックジョブ
橘 玲さんとても為になる本ありがとうございました。
以上です。ありがとうございました。
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