最近、コロナの影響で将来が不安になり投資について学び始めた30代半ばのshinです。
前回の投資信託の記事に引き続き、今回は「新・投資信託にだまされるな!買うべき投信、買ってはいけない投信」についての感想と私なりの考察について書きたいと思います。
前回の記事:「投資信託はこの9本から選びなさい」の感想と投資先をさがしてみた
本記事では、本に書いている投資先については一切触れていませんのでご注意ください。
※この記事では紹介はしますが、投資助言を意図したものではありません。投資にかかわる最終決定はご自身の判断でお願いします。
感想
さっそく感想からですが、まず本のタイトルの通り買ってはいけない投資信託の情報が色々書かれています。
買ってはいけない投資信託
それは何かというと、「銀行や証券会社の窓口には行くな!」や「高利回りの商品には手を出すな!」、「毎月分散型は注意しろ!」などです。
ここまで強い文言ではないですが(笑)
面白いのは、「銀行や証券会社の窓口では買うな!」や「毎月分散型は注意しろ!」は前回紹介した「投資信託はこの9本から選びなさい」にも同じことが書いてあるんですよね。
一瞬同じ人が書いたのかと思ったのですが、著者は中野晴啓さんと竹川美奈子なので異なっており、もしかしたら繋がっているのではと思いググってみたのですが特に何もヒットしなかったのでたまたま同じことが書かれているのだと思います。
ちなみに、「窓口で買うな」の理由ですが、あの方たちが商品を売りたい理由は「手数料を多くとりたい」なんですよね。
そりゃ窓口はいるだけで人件費もかかりますし、広告宣伝したりポスター作ったりするので手数料が高くなるのは当たり前といえば当たり前なのですが、買う方からすれば手数料は安ければ安いほうが運用コストが下がって嬉しいので、この辺りはお互いの利益相反ですね。
本当に窓口が悪いのか気になったので、某M銀行のHPを確認したところ、確かに言われた通りでした。
そのサイトの投資信託ランキング(10月のお買い付けランキング)TOP3を見てみると、購入時の手数料は2%~3%程取るわ、投資期限はあるわ、運用管理費用は1.5%~1.8%は取るわで、ネットで買うのに比べるとかなりの差がありますね。
ネットだと0.1%~0.2%程度の管理費用だけ買えるものがたくさんあります。
もう一つの「毎月分散型は注意」の方ですが、毎月分散金を受け取るよりもそのまま運用に回した方が運用効率がいいためです。毎月受け取るとそこに税率が「20.315%」かかりますしね。
アクティブ運用は買わない
投資信託にはアクティブ運用とパッシブ運用という2つの運用スタイルがあります。パッシブ運用とは市場全体の値動きに連動し平均を狙って運用することを目的にする「インデックス投資」のことです。
アクティブ運用はプロと呼ばれる人たちが市場平均を上回るようにマクロ経済を分析したり企業を訪問したりして値段が上がりそうな企業を見つけて投資をするスタイルです。
この話しだけだと市場平均より上を目指すプロに任せた方がいいじゃんと思うかもしれませんが、ここが落とし穴だそうで、実際どれほどアクティブ運用によって、市場平均(TOPIX)よりも上回ったかというと、2003年から2012年の10年間のうちたったの2年しかなかったそうです。
いやいやたまたまでしょ。と思う方もいるかもしれませんが、債券で投資した結果も同じく10年間のうち2年しかなかったそうです。
なので、アクティブ運用はやめた方がよさそうだと思いました。
こんな投資信託には手を出さない方がよい
今までの話しをまとめると次のような投資信託には手を出さない方がよさそうです。
・銀行や証券会社の窓口では買わない
・高利回りの商品には手を出さない
・毎月分散型は買わない
・アクティブ運用のものは買わない
逆にこんなのを基準に選ぶといいよというのもあります。
投資信託を選ぶときの基準
・分散投資でリスクをおさえる
これはよく聞く言葉ですが、分散投資でリスクを抑えるとはどういうことかというと、分散とは色々な国や株や債券などに分けることを言います。
なぜ分散する必要があるかというと、国によって景気が良いときと悪いときがあるため、例えば投資先を日本の株に投資だけにしている時、日本の景気が悪くなれば当然株価の価値も下がっていきます。ですが、日本が悪いからといって他の国の株価も悪いとは限りません。もしかしたらアメリカは調子がいいかもしれません。そんな時に、日本以外の国にも投資しておくと他の国の株価は上昇し結果としてプラスになることがあるからです。
なので、投資先は分散しておいた方がいいということです。
この本では具体的に買う種類も上げてくれています。それは、「国内株式」、「海外株式(先進国、新興国)」、「国内債券」、「海外債券(先進国、新興国)」の4種類です。
先ほど挙げた話しで、国内と海外の株式は分けた方がいいと思ってくれた方は多いと思いますが、なぜ債権も必要なのかというと、一般的に債権は株式ほどのリスクが少ないため、株式市場がリーマンショックで下がった時も債券への影響は少なくて済みます。そのため、4種類に分けて買うことをおすすめしています。
以下のサイトを見ると分かりやすいです。
あとはこの4種類をどのような配分で分けるかは好みになります。
もし現役世代(20代~40代)ならリスクを取って株式を多めに配分にしてみるとか、50代からはリスクを取りたくないから債権を多めに配分してみるとか色々やり方はあるかと思います。
●一般的リスク度合い
国内株式:中
海外株式(先進国):中
海外株式(新興国):大
国内債券:小
海外債券(先進国):小
海外債券(新興国):中
配分例
●現役世代
国内株式:40%
海外株式:40%
国内債券:10%
海外債券:10%
●50代以降
国内株式:10%
海外株式:20%
国内債券:40%
海外債券:30%
僕の個人的な意見としては、前回の記事にも書きましたが日本はいらないかなと思ってます。以下は個人的な意見と配分参考です。
●現役世代
海外株式(先進国):60%
海外株式(新興国):20%
海外債券(先進国):10%
海外債券(新興国):10%
●50代以降
海外株式(先進国):30%
海外株式(新興国):10%
海外債券(先進国):50%
海外債券(新興国):10%
ちなみに、分散投資では年間利回りが6%と言われています。
毎月5万円ずつ30年間(30歳~60歳)まで普通に預金した場合と投資した場合を比べてみるとどの程度差が出るかというと、「3千万円」程度の差が出ます。
条件/預金vs投資 | 某M銀行 | 分散投資 |
---|---|---|
積立金 | 5万/月 | 5万/月 |
年数 | 30年 | 30年 |
金利 | 0.002% | 6% |
30年後金額 | 18,005,400円 | 50,476,880円(税金抜き) |
いかがだったでしょうか?
これだけ見ると投資しない方がもったいない気がしますね。
ただしリスクがあるのはもちろんなので、まずは小額から始めてみてから徐々に増やしていくのもありだと思います。
個人的にこの本でいいなと思ったこと
最後に個人的にこの本を読んでいいなと思えたところを紹介して終わりにしたいと思います。
それは「リバランス」の方法についてです。
リバランスとは、投資した配分が初期のことより変わった時に、手直しする行為のことです。
例えば、初めは以下のような配分で投資していたとします。
国内株式:40%
海外株式:40%
国内債券:10%
海外債券:10%
1年後、海外株式の調子がよく、国内株式の調子が悪くなり次のように配分が変わってしまいました。この時の配分を元に戻すことがリバランスです。
国内株式:20% → 40%に戻す。
海外株式:60% → 40%に戻す。
国内債券:10%
海外債券:10%
この時のリバランスのやり方として、よく紹介されているのが上がっているものを「売って」、下がったものを「買う」と言われています。
ですが、売るということは税金がかかってしまって損してしまいます。
そこでこの本でおすすめされていたことは購入するときの比率を変更するという方法です。
言われてみれば確かにその通りだと思いましたが、この方が税金も取られないし一番投資効率がいい方法だと思いました。
※ちゃんと調べてみたら他のサイトにも書いてました(笑)
以上です。ありがとうございました。
本が気になったからは読んでみてください。
以上です。ありがとうございました。
P.S.
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