久々のブログ更新です。今回はYAMAHAのRTX830を全く初めて触る人のためにコンソールへログインし、現在の設定(コンフィグ)を取得する手順を解説します。
想定読者
この記事では以下の読者を想定して書いています。
- RTXルータを初めて触る人
- 情報システム部に配属されてネットワークについて詳しくない人向け
必要な機器とソフトウェア
RTX830にコンソールでログインするために以下のものが必要です。
- パソコン:今回はWindows11Homeを使ってます。PCにRS-232Cポートがない場合、USB-シリアル変換アダプタが必要です。
- コンソールケーブル:通常はRS-232Cケーブル(DB-9 to RJ-45)が必要です。
- ターミナルソフト:Tera Term、PuTTY、Rloginなど。
手順
コンソールケーブルの接続
- コンソールケーブルを接続する:
- ルーター側:RTX830のコンソールポートにRJ-45側を接続します。
下記画像を参照。 - PC側:RS-232Cポート、またはUSB-シリアル変換アダプタにDB-9側を接続します。
- ルーター側:RTX830のコンソールポートにRJ-45側を接続します。
- ターミナルエミュレータを起動:
- 選択したターミナルエミュレータソフトウェアをPCで起動します。
今回はRloginを使ってますのでそちらの設定画像を載せておきます。
- 選択したターミナルエミュレータソフトウェアをPCで起動します。


コンソールログイン手順
- 接続設定の確認:
- ソフトウェアで新しいセッションを開き、接続タイプを「シリアル」に設定します。
- 通常、デフォルトの設定で以下のようになります。
- ボーレート:9600
- データビット:8
- パリティ:なし
- ストップビット:1
- フロー制御:なし
- 接続の確立:
- 設定が完了したら、「OK」をクリックします。コンソール画面にRTX830のプロンプトが表示されるはずです。
- ログイン:
- パスワードの入力を求められます。デフォルトでは、パスワードは設定されていませんので、そのままEnterを押します。

ちなみに、コンフィグレーションモードに入るには
「ad」でEnterを押すと自動で「administrator」と入力され、再度パスワードを聞かれますので、そのままもう一度Enterを押すとコンフィグレーションに入れます。

コンフィグの取得
- コンフィグモードに入る:
- コンソールにログインした状態で、以下のコマンドを入力して設定モードに入ります。
show config
入力後は以下の内容が出力されます。
# show config
# RTX830 Rev.15.02.29 (Mon Mar 13 13:54:41 2023)
# MAC Address : ac:44:f2:8f:7f:2e, ac:44:f2:8f:7f:2f
# Memory 256Mbytes, 2LAN
# main: RTX830 ver=00 serial=M5B178609 MAC-Address=ac:44:f2:8f:7f:2e MAC-Addre
ss=ac:44:f2:8f:7f:2f
# Reporting Date: Jun 22 17:09:35 2024
ip lan1 address 192.168.100.1/24
telnetd host lan
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
#
コンフィグの確認と保存:
show config
コマンドを実行すると、現在の全ての設定が表示されます。この情報をコピーし、テキストエディタに貼り付けて保存します。
設定ファイルのエクスポート:
- 設定をファイルとして保存するために、以下のコマンドを使用してファイルに出力することもできます。
まとめ
今回は、Yamaha RTX830のコンソールにログインして設定を取得する手順について説明しました。
コンソールケーブルを正しく接続し、ターミナルエミュレータで接続することで、ルーターの詳細な設定を取得し、バックアップとして保存することができます。
まずは始めの基本としてログインとコンフィグ取得方法を覚えていただければと思います。
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